”サッカー×国際協力”を生業にしたい20代女子の挑戦記録

サッカーが大好きで、国際協力に関心のある20代女子の挑戦を書き連ねます。

”和解(reconciliation)を一番に意識しないこと”が本当の和解に繋がる??

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(今日書くことのまとめ)

 

 

モスタルボスニア・ヘルツェゴビナ)よりこんにちは!さとみです。

 

随分放っておいた当ブログでしたが、

 

現在、せっかく海外にいるので再開してみました。

 

ブログを書くことは自身の考えを整理することにも役立つので

 

細々と続けていきたいと思います。

 

 

さて、そんな今回は国際協力に関して書きます。

 

中でも、業界内でよく耳にするであろう”平和構築”について思ったことを書きます。

 

最初に改めて簡単に自己紹介をすると、

・学部4年で休学中

・トビタテ奨学金を利用してボスニア・ヘルツェゴビナへ1年間留学中

・同国内にあるスポーツアカデミー「マリモスト」でインターン中(サッカー指導・

運営)

・マリモストのコンセプトは”スポーツを通じた和解”

 

ということで、現在私は”スポーツ(特にサッカー)がいかに人々の和解に寄与するのか”を現場で学ばさせてもらっています。

 

 

私が滞在しているボスニア・ヘルツェゴビナは約25年前まで紛争のあった地です。

もちろん、まだまだ人々の傷は癒えていません。

それが故に、簡単に「みんなで協力しよう」などとは言えない状況があります。

 

なぜなら、それぞれの人が「身内がどこの誰に殺された」とはっきりと覚えている世代が社会を担っているからです。

 

それでもそんな状況に少しでも光を刺そうと奮闘している人々がいるのも事実です。

 

その1つの活動が、マリモストにはあります。

こちらのアカデミーでは民族や宗教に関係なく、子どもたちを集め共にサッカーをしています。

 

ただ、ここまでの話は他の国や地域でも似たような活動を耳にしたことがあるかもしれません。

 

しかし、私はマリモストには独特な価値があると思っています。

 

それは、人々が集まる理由がシンプルに”和解”ではないということです。

 

もちろん、マリモストの目指す最終的なゴールは”人々の和解”であることは間違いありません。

しかし、それは現地で浸透しているマリモストへの印象とイコールではありません。

 

純粋に、マリモストにある良い環境や良いコーチ、雰囲気が魅力的だから人が集まっているのです。

 

私は、ここが大きなポイントだと思っています。

 

なぜなら、”人々の和解”を目指して活動しようとすると

どうしてもそこにフォーカスしてしまったり、はたまたそれが売り出し文句になってしまうこともあります。

 

もちろん、そのような活動を否定するわけではありませんが

その仕組みでは本当にアプローチをしたい層には手が届かない可能性が高いと思っています。

 

しかし、マリモストのように、良い環境・コーチ・雰囲気など

和解には全く関係なく純粋に”良いモノ”を揃えるだけで自然と人は一つの場所に集まります。

 

実際に、マリモストでは広く広報活動をしなくても口コミだけでどんどん人が集まっています。

 

これは他地域、他国でもロールモデルとなり得る仕組みだと感じています。

 

ただし、スポーツそのもの自体に問題を解決するポテンシャルはないので

あくまでもスポーツはきっかけづくりに寄与するものだと捉えています。

 

現在、証明できているようにスポーツや音楽などの文化的なモノは人を集めやすい要素があるので

その先を見据えてこれからも活動していきたいです。

 

かなりシンプルにまとめましたが、また違う機会に現地の様子やそこで思うことについて書きたいと思います。

 

それでは、チャオ!(ここボスニア・ヘルツェゴビナでは会ったときも別れ際もチャオの一言でOK)